
今回は役者の世界、芸能界の入り口の記事を自身の経験を通じて書いていきます。
私は10年以上お芝居をメインに、CM/VP・映画・モデルと色んな仕事をさせていただきましたが、最初の頃は全く知識もなくこの世界に飛び込みました。
その結果、高額なレッスン代を疑いもせずに払い痛い目にあったり、怪しい事務所に騙されそうになったりしました。
そういった経験もあり、事務所の良し悪しやこのオーディションはこういう目的で開催しているんだな、という判断ができるようになりました。
実際に失敗から勉強になったこともありましたが、正直必要のない失敗もありました。
初めてチャレンジしようとしている方たちはおそらくネットやSNSで事務所を探したり、オーデション情報を見たりして、どれに応募しようか考え迷っていると思います。
そんな方たちに、自分の経験から得た情報を今回を含めて何回かに分けてお話させていただきます!
最初に言っておくと、これを読めば大きな事務所に受かるとか売れる!とかそういう記事ではありませんのご了承ください!
こんな人にオススメな記事です!
- お芝居をしてみたいけどまず最初に何をすればいいのか分からない
- 事務所選びってどうすればいいのか分からない
- そもそも事務所って入る必要あるの?
- 怪しい事務所・オーディションに騙されないように知識が欲しい方
など、上記に当てはまる方には参考になると思います!出来れば一歩踏み出す前に呼んで欲しいです!!
役者になるためには?
まず芸能界といっても色んなジャンルがありますよね。
俳優・歌手・モデル・声優・タレント・芸人etc...パッと思いつくだけでもこれだけありますが、今回は自分の経験した話なのでメインは役者目線での話になります!
入る手段も選択肢はたくさんあります。
- 自分で応募する
- スカウトされる
- SNS発信(youtubeなど)
よくTVで聞くのは、原宿で歩いていたらスカウトされてデビューしました!なんて話です。
しかしこれは大手事務所の敏腕スカウトの方の目に止まった一握り中の一つまみの方ですね…。
あとは最近ユーチューバーの方がお芝居をやったり、バラエティーに毎日のように出演されていますが、これもSNSでかなりの影響力を持たないと厳しい・ですし、そもそもお芝居の勉強の前に動画を撮る・編集するといったテクニックが必要。
そうなるとやはりメインは自分で応募するということになると思います。
最終的な目標は決める
お芝居といっても舞台・ドラマ・映画・CMなど色んなジャンルがあります。
舞台に強い事務所、映像系が強い事務所など事務所によっても特色があるので、どのジャンルをやりたいかで事務所選びも変わってくると思います。
私の場合、ストレートのお芝居だけしっかりやればいいと思っていました。
そんな矢先、歌もダンスもほとんど経験がないまま、突然ミュージカルに挑戦することになってしまい、そりゃ大変でした・・・周りの方はガチのミュージカル勢(元劇団四季の方や日本トップクラスの舞台経験者の方々)だったのでなおさら悪目立ちしていましたw
しかしそこでミュージカルを頑張った結果、ダンスを学んだことにより身体を使う演技法・歌を学んだことにより表現力がつき、他のミュージカルの舞台にも立てるようになりました。
なので個人的には・・・
最初からジャンルを一本に絞って一つの武器(歌だけ、お芝居だけなど)を磨いていくのも大切ですが、最初は武器を絞らず色んなジャンルに挑戦した方がいい! その上で大きな目標を探していくのがいいと思います!
その方が色んな仕事を振ってもらいやすくなりますからね!
あなたの最終的に活躍したい場はどこでしょうか??
最終的にそこに辿り着くために、色んな装備(多ジャンル)を揃えた方が成功する可能性は高くなると思います。

事務所って入った方がいいの?
どれを目指すにしても最初に思いつくのは「事務所に入ったほうがいいの?」だと思います。
結果から言うと、事務所の規模(知名度・マネージメント力)の大小はありますが
「特に最初は入った方がメリットが大きい、むしろ入らないと難しい」です。
事務所に入らずフリーで活動して成功(何を持って成功というか分かりませんが)している方ももちろんいます。
私の芝居仲間でもフリーになっても仕事をもらっている人はいっぱいいます。私も現場で知り合った方などに事務所を通さない案件をよくもらっていました。(事務所によってはNG)
しかし普通の会社に置き換えて考えると分かります。何も技術・知識がない素人に仕事は任せないですよね・・・。
なので「特に最初」は事務所に入った方がメリットが大きいです。メリット・デメリットと入らないと厳しい理由は後程説明します!
事務所の種類
世の中には大小含めて何百という芸能事務所がありますが、事務所ごとに特色があります。
- 映画やドラマに強い事務所
- ミュージカルやストレートの舞台の案件が多い事務所
- 声優事務所
- モデル事務所
- エキストラ事務所
複数のジャンルを扱っている事務所は多いと思います。(舞台、声優の案件両方来るなど)
ただ中には特定のジャンルが9割を占めるといった事務所もあります。
私の所属事務所はまさにそれ。
モデル事務所なのでモデルの案件が8割強、たまにその中に演技もある程度できる方という案件があるくらい。
これだと役者の仕事を取るのは難しいですよね。
しかし自分の場合、個人的な繋がりや自ら応募して案件を取ってくるのが許されている事務所なので、それで良しとしているといった感じです。
ただこれからお芝居をはじめようという方はコネなんてない人がほとんどだと思います。
そういった方には色んなジャンルに挑戦できる事務所をおすすめします!
事務所に入るメリット
案件数が多い・事務所にしかこない案件がある!
これが間違いなく一番大きいメリットです。
オーディション雑誌などには事務所に入っていなくても応募出来る案件があったり、今はSNSでもモデル募集とかエキストラ募集とかありますよね?
でも朝ドラ主演女優募集!大作映画の主要キャスト募集!大企業のCM出演者募集!とかは見たことなくないですか??
たまーに一般公募していることもありますが、規模が大きい作品は大体は事務所所属者のみの募集 です。
基本的に事務所に所属している人間はある程度のレッスン・現場経験があるという見方をされるんですよね。なので所属者のみってことですね。
私も一時期フリーで活動しようと思い色々動いていた時期がありましたが、情報の少なさ・チャンスの少なさから事務所所属を選びました。
他の所属者の恩恵を受けられることがある・売り込みをしてもらえる
これはどういうことかと言うと・・・
同じ事務所に所属している誰かが大きな作品に出演が決まった時に、一緒に出してもらえることがあります。いわゆるバーターってやつですね。
ただこれが起こるのはビッグネームの会社がほとんどですね・・・なぜなら売り込むマネージャーや営業がしっかりいるからです。
ただ、マネージメント力が小さい会社でも恩恵があることもあります。
例えば、同じ事務所の先輩が舞台に出て演出家に気に入られる→あいつと同じ事務所の後輩か→試しに呼んでみるか、というのは結構あります。
何かあったときに守ってもらえる
最近はSNSで露出することも増えてきているので、昔よりもトラブルに巻き込まれやすくなっているかもしれないですね・・・。
現場でトラブル(他の共演者とのいざこざ、事故など)があったときに仲介してくれるので、最初のうちは特に安心すると思います。
事務所に入るデメリット
所属費用がかかる場合がある
これは塾や〇〇教室なんかと同じで最初に諸費用がかかるところが多いです。
ちゃんとした相場は分からないですが、値段は高額と言えますね・・・
特にここで注意したい点はその費用にレッスン代やらテキスト代が含まれていて、価格が数十万円の場合です!
確かに事務所が絡めばオーディションの用紙を出したり、宣材写真代も込みだったりと納得の値段になることもありますが、それでも高すぎだろって所もあるので要注意です!この辺りは後程詳しく書きます・・・!
ちなみに私の場合、前事務所は10万円程かかりましたが現事務所は0円でした。

ギャラは取り分が決まっている
仕事を取ってきて、書類を作って出して、フォローもしてくれるわけですから、これは当たり前のことなのでデメリットではないのかもしれませんw
ただ割合は事務所によって違ってきます。
大体の事務所はも6(自分):4(事務所)、もしくは7:3が多いんじゃないでしょうか。大手の事務所で5:5とかも聞いたことありますね。
これがフリーで活動する場合、全部自分に入ってくるわけです。
ただし本人で書類出したり、スケジュール管理したりする必要があるので自分は嫌ですね・・・w
ちなみに自分の所属事務所は、自分で仕事を取ってきてもいい&その仕事のギャラは全額自分のものという、めちゃくちゃありがたい事務所ですw
レッスン必須
これも場合によりますが、大体の事務所は新人にはレッスンさせます。
仕事を取ってきてもらわないと商売にならないので当然なんですが、この時のレッスン代はほとんどが実費です。たまにレッスン代まで出してくれる良心的な事務所もありますが、相当少ないと思います。
値段は誰が何を行うか (芝居・歌・ダンスなど)によっても変わってきますので、はっきりは言えないんですが、数十万円とか異常に高い所もあるのでここも要注意!!
レッスン(練習)すること自体は一生必要なものだと思いますが、問題は中身ですよね。
中身がスッカスカのレッスンでも事務所の決めたレッスンならお金を払って受けなきゃいけないこともあります・・・
余談
自分の事務所ではそういったレッスンはなく、自分で探してきた所や先輩に紹介された場所でレッスンを受けていました。
それまで舞台中心に活動していましたが、映像作品をやりたかったので自分で応募をして、映画・ドラマ監督のワークショップ(監督が直接指導するレッスン)を受けていました。
値段も一回3000〜5000円(高い人はもっとする)程でアカデミー賞を取った有名作品の監督さんの指導が受けられることもあるので、かなり勉強になりおすすめです。
事務所所属は必須条件になる場合もありますが、経験者じゃなくても受けられることがほとんどだと思います。
逆に下手に経験があって癖がついているより、まっさらな人の方が指導しやすいって監督さんもいます!
興味のある方は「映像 ワークショップ」などで検索してみてください!
まとめ
今回は第一弾ということで
- 役者になるための手段
- 目標を決める
- それを踏まえて事務所に入る
- 事務所所属のメリット・デメリット
といった内容をお伝えしました!
何事も挑戦する前が一番悩みますよね・・・未知の世界・環境に飛び込む時は特に。
自身の経験を踏まえた上でお話ししているので、主観的な部分も多々あるかと思いますが・・・
これから一歩を踏み出そうとしている方に届いてくれれば幸いです!!
次回は事務所の選び方やオーディションについてお話しをさせていただく予定です!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
今回の記事でもっと知りたいことや分からないことなどあれば、Twitterにご連絡ください!