
今回は、今現在まったく芝居についての経験がない方向けに、自分の経験・実際に勉強している内容・オススメの本などをご紹介します!
レッスンに行く前に一人でもできる練習方法を試してみてください。
すでに芝居についてレッスン(発声練習・筋トレ・エチュードなど)をしている方もぜひご覧ください!
こんな人にオススメな記事です!
- これからお芝居をはじめようと思っている
- お芝居の勉強方法がわからない
- そもそも勉強なんて必要ないと思っている
- 自宅でできる勉強法を知りたい
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芝居に勉強って必要なの?
まずはじめに、自分は芝居はセンスでやるものとはじめは本気で思っていました。
しかし映像で自分の芝居を観てあまりの下手さにショックを受けた記憶が鮮明に残っています…
スポーツ選手がなにも練習しなくて活躍できるわけないですよね??
お芝居も一緒です。
映像・舞台問わず、芝居の勉強をしない理想の芝居はできません!
テレビや映画で見る俳優さんたちは自然に芝居しているように見えますが、カメラの位置や画角、視線を向ける角度といった自分がどう映っているかを常に意識して演技をしています。
他にも正しい発声の方法や身体の使い方など、数え切れないほどの技術があります。それをあたかも自然に見せるのがプロの俳優さんです。
とても高いスキルを持った売れている俳優さんでも芝居の勉強はしている・・・はずです。むしろ常に勉強し続けないと第一線で長年活躍できるわけがありません。
ということで、 お芝居の勉強は絶対に必要です。
芝居のレッスンを受ける前に
おそらくこれからはじめようと思っている方はまずレッスンをどこで受けようか、そのためには事務所に入った方がいいのか、など迷っていると思います。(自分がそうでした)
ちゃんとした指導者に指導をしてもらうのが一番成長するので、最終的にはレッスンは通った方がメリットは大きいと思います。
が、レッスン以外でも自宅などでできるトレーニングはたくさんありますのでその一部を後程ご紹介します。
(レッスンについての詳細はまた別の記事で詳しく触れたいと思います。)
オススメの本
次にレッスンに通う前に見といた方がいい本をご紹介します。
演技についての本は日本・海外問わずたくさん出てますが、結構難しい言い回しだったり、ずいぶん偏った意見だなぁみたいな本もいっぱいあります。
ここでは自分が読んだ中で、この本は必ず役立つという本を二冊ご紹介します。
発生と身体のレッスン
魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために
鴻上尚史
劇作家・演出家・役者など様々なジャンルでご活躍している鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんの著書です。
この本は役者だけではなく、人前で話す仕事(声優・歌手・アナウンサー・教師など)をしている方にも好評な本になっています。
理論的な説明というより、楽しめながらすぐに実践できるように書いてくれているので効果が実感しやすい本です。
演技のレッスンをする前に一度自分の身体のことを知る 、というのが非常に大切だと思います!
演技と演出のレッスン
魅力的な俳優になるために
鴻上尚史
こちらも同じく鴻上尚史さんの著書です。
この本は絶対に読んで欲しい一冊です。
タイトル通り、魅力的な俳優になるための情報がつまっています!
演技の世界で有名なメソッド(スタニスラフスキー)をすごいわかりやすく理解・実践できるように書かれているので、演技初心者はもちろん、経験者にもたくさん気付かさせてくれる一冊です。
正直、このメソッドを知らないでお芝居を指導している人は信用できないといってもいいくらいです。
この本を読んだあと、演技が楽しくなることは間違いないです!
鴻上さんの本はどれもわかりやすく砕いて教えてくれるので、初心者の方にはうってつけだと思います!
ちなみに海外の演技の本を和訳しているものは、かなり難しいので最初は読まない方がいいかもしれないです・・・
自宅でできるトレーニング
上でご紹介した鴻上さんの本の中には、自宅でできる発声法や身体の使い方などのトレーニングも載っているので参考にしてください!
映像で勉強する
演技を教えている方は作品をたくさん見ろ!と、よく言いますが…作品をただ見るだけじゃ演技は上達しません!
作品をみて技術を盗む・マネ(模倣)することが大事です。
え?モノマネするの?私はオリジナリティーを出したい!

という方、その気持ちはとてもよく分かります…!しかし安心してください。作品を見てマネをしてみてもまったく同じようにはなりません。ものすごい意識して丸パクリしようとしても、です。
むしろ丸パクリをしてください。なぜその俳優さんがこう動いたか?視線の意味は?今の間はどういう意図があった?など1つのシーンの中に凄まじい情報が溢れています。
ではここからが具体的な勉強内容です。
まず自分の好きな演技をする俳優さんをピックアップします。
その俳優さんの好きなシーンをみてセリフを抜き出します。できればひとり芝居のシーンと対人のシーン両方。
そのあとに俳優さんがその役を演じるにあたって作り上げた役の背景(性格・身体的特徴・家族構成・職業・悩みなど)を考えて、なぜそのセリフの言い回しになったのか、なぜこの表情をしたのか、目の動きはどうか、などを掘り下げます。
背景がイメージできたら実際にそのシーンを映像で撮ってみます。
自分の映像と実際の映像を見比べてみます。声のトーンや動き、姿勢などの違いがわかると思います。できればこの時に誰かに見てもらい意見をもらえればベストです。
役の背景を考えるというのは本番前の準備段階なので、ここを怠ると悲惨な結末を迎えることになります…
映像と舞台では表現の大きさが異なるので、自分が目指す方向がわからない方は舞台作品を観る方がいいと思います。
対人のシーンの場合はできる限り相手がいる状態で撮影した方がいいです。難しいようならひとり芝居のシーンを選んでください。
役の背景は掘り下げれば掘り下げるほど良いです。それが演技にもにじみ出てきます!
表情や視線の動きなどは最初のうちはうまくできないと思います。これは技術的な部分もあるのでいったんそのままマネしましょう。
ここまでをまとめると…
step
1自分の好きな演技をする俳優さんを決める
step
2好きなシーンのセリフを書き出す
step
3役の背景を考える
step
4実際に撮影して見比べる
ここまでやってはじめて少しは勉強になるかなというレベルです。
映像を観るだけなら、テスト勉強で教科書に赤ペン引いただけで勉強した気になるのと一緒で身につきません!(自分がそうでした)
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最近はスマホ1つあれば、お風呂でも通勤時でもどこでも映画や舞台を観て勉強することができます。
お芝居を本気でやりたいなら、スマホでずっとゲームをやっていたり、電車の中で眠ったりするのは時間がもったいないです!
- 他の役者よりも得意な演技(武器)を増やしたい
- 1流の芝居を常に勉強していたい
- 合間時間を有効に活用したい
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そんな方にはサブスクリプションをおすすめします。
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・Netflix(ネットフリックス)などがあげられますが、多すぎてどこに登録すればいいのか迷いますよね・・・
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ただ中には腹抱えて笑えるくらいおもしろい作品などもあります!
それらを月額¥950で観られるというのはかなりお得ですし、舞台の芝居は生の動きなので勉強になることが多いので、登録して損はないサービスです。

まとめ
今回は芝居の勉強について、その必要性やオススメの本をご紹介しました!
演技の基礎を知れば舞台でも映像でも活躍できるようになります。
芝居は自分でできていると思っても、客観的にみると全然出来ていなかったりします。
そのために指導してくれる人は重要になってきます。
また、集団でのシーンだと一人では練習できないので、そのためにも最終的にはレッスンに通った方がいいと思います!
ただ、一人でも勉強できることはたくさんあるので今回ご紹介した本やサブスクリプションなどを参考にしてみてください!
意見、質問などがあればTwitterからご連絡よろしくお願いいたします!
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