
容量が20L程の短期間用から150L以上の長期間用まで大小様々なサイズがあるキャリーケース。どのくらいの大きさがちょうどいいのかわからない!一体何を買えばいいんだ!となりませんか?
一度購入するとある程度の期間は使用することが多いキャリーケース。せっかく購入するなら後悔しないキャリーケースを選びたい!
そこで今回は初めてキャリーを購入する方も、そろそろ買い換えかなって方にも参考にしていただきたいキャリーケースの大きさの選び方を現役販売員の私がお届けします!
キャリーケースを選ぶ基準は・・・
- 大きさは?
- メーカはどこがいい?
- 値段はどのくらい?
- どんな機能がついているの?
- デザインにこだわりたい
- 保証はどこまでしてくれるの?
と、ざっと挙げただけでもこれだけの判断基準があります。その中でも今回は一番の決め手になる大きさについてご紹介します。
この記事を読んで分かること
- キャリーケースのおすすめサイズ
- 飛行機を利用する際の注意点
こんな人にオススメな記事です!
- キャリーケースの大きさで悩んでいる
- 飛行機を利用する際に超過料金を取られたくない
- おすすめのサイズを知りたい
宿泊日数からサイズを選ぶ
キャリーケース容量〇〇L(リットル) こんな表記見たことないですか??
リットルで書いてあるけど結局何泊用なの!?ってなりますよね・・・
しかし、キャリーケースにはL(リットル)で表記されているものがほとんどです。
大体の目安になりますが、1日分は男性なら10L、持ち物が多い女性なら15L程度となります。
つまり30Lなら2泊3日分、50Lなら4泊5日分、1週間なら70L以上を選ぶのがベスト。ちなみに冬場だと服が嵩張るので1日15Lで計算するといいですよ!
意外と忘れがちな靴を持っていく場合も嵩張るので注意!あくまでこれは目安となるので、実際に荷造りしてどのくらいの量になるのか確認してから購入するのがベストですね。

お子様の修学旅行で使用する方は学校で指定されているサイズをチェックしてください!
学校によっては大きめはNGとかあるみたいです!
飛行機を利用する場合
海外一週間以上だから100L以上だ!

ちょっと待ってください!
注意ポイント
飛行機を利用する際にはサイズ選びが非常に重要です!!
航空会社によって機内に持ち込める大きさや、無料で預けられる大きさ、重さが決まっており、それらをオーバーしてしまうと超過料金が発生してしまう恐れがあります!
しっかり調べないと…
JALだと無料預け入れ出来たのに、ANAだと超過料金取られた・・・

なんてことも・・・
そこでよく利用される日本の大手航空会社と世界最大の航空会社で比較してみましょう!
機内持ち込み可能サイズ (飛行機の座席数が100席以上) 3辺(縦・横・高さ)の和 | 無料預け入れサイズ (国内線・国際線) 3辺(縦・横・高さ)の和 | |
---|---|---|
ANA | 115cm (45インチ)以内かつ 55×40×25cm (22×16×10インチ) 以内 ハンドル、キャスター、ポケット等を含む | 国内 203cm以内 国際 158cm以内 |
JAL | 50×60×120cm以内 | 203cm以内 |
DELTA | 114cm (45インチ)以内かつ 56×35×23cm (45インチ) 以内 ハンドル、キャスター、ポケット等を含む | 157cm以内 |
表を見ると分かるように、機内持ち込み可能サイズはそこまでの違いはないのですが、無料預け入れサイズは航空会社、さらには国内線・国際線によっても大きく異なります。
ハンドル、キャスター、ポケット等を含むサイズなのでキャリーケースを計測する際は要注意です。
機内持ち込みサイズの注意点
販売されているキャリーケースには、タグなどに重さ、容量、外寸などが記載されています。
機内持ち込み可能サイズ(3辺の和が115cm以内)のキャリーケースは容量が40Lくらいまでのキャリーケースが当てはまると思います。40L以下のキャリーケースならほぼ機内持ち込みサイズはクリアしていると考えていいですね。
とは言っても、店頭、ネットどちらで購入する場合も必ず外寸はチェックしてください!

なぜなら・・・空港では手荷物検査機にサイズを確認するためのゲージがあり、ゲージを通らなかった場合機内への持ち込みは出来ません。一辺でも超えているとゲージを通過できない可能性がありますので、サイズが分からない場合は必ず事前に調べましょう!
持ち込み可能サイズを超えた荷物を機内に持ち込む場合には、追加で座席を購入する特別旅客料金がかかってしまいます。特別旅客料金は重量超過の追加料金よりも3倍以上高いので注意が必要です!

ANA、JAL共に普通席だと11,300円(一部路線は6,200円)
もっと値段がいい座席(プレミアムクラス、ファーストクラスなど)はそれ以上・・・
座席をもう一席買う訳ですからそれなりの値段がかかるってことですね。
キャリーケースを機内に持ち込むことで防犯にもなり、預けた際のキャリーケースぶん投げを回避できるとはいえ、やはり超過料金を取られるのは避けたいですよね・・・
でも機内に荷物をできるだけたくさん持っていきたい!という方におすすめしたいのがLOJELのCUBOというキャリーケース。
このCUBOは一番小さいサイズでも容量が最大42Lになり、機内持ち込みサイズのキャリーケースの中では最大容量を実現しています。CUBOについてはこちらの記事にまとめてあるので参考にしてください!
また、飛行機の座席数が100席未満の場合は3辺合計100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)と小さくなるので、搭乗する航空会社のサイトで該当路線かどうか必ずチェックしてくださいね!
無料預け入れサイズの注意点
機内持ち込みの際は国内線、国際線共に同じサイズ(115cm以内)ですが、厄介なのは空港のカウンターに預ける場合です。
表を見てもらうと分かるように、ANAとJALで無料預け入れサイズが異なる上、国内線と国際線、どちらを利用するかでもサイズが異なります。
国内線で預け入れる際はANAで3辺の和が203cm以内となっています。先程のCUBO LLサイズでも外寸が約167cmなので、規定サイズをオーバーする心配はありません。
気を付けなければならないのは国際線を利用する場合です。
JALは国際線は203cmまでなので国内線と同じく大きさの心配をする必要はありませんが、世界の航空会社の大半は157、158cmまでが無料預け入れ対象となっています。日本の航空会社の方が許容サイズが大きい!
157、158cmのキャリーケースはどのくらいの大きさかと言うと、メーカーによって基準は変わりますのでサイズ確認は必須ですが、主に「Lサイズ」や「100L」と表記されているものが無料預け入れ可能なサイズであることが多いようです。
先程のLLサイズや110L以上のキャリーケースを預ける場合は超過料金がかかる可能性があるので、購入を考えている方は必ず事前にご自身が利用する航空会社で確認をしてください。

国内線よりも国際線の方が超過料金は高くなるので要注意!!
それでもとにかく荷物をたくさん持っていきたい!お土産を出来る限り持って帰りたい!という方におすすめしたい方法を後程ご紹介しています。さっそく見てみる!
LCC(格安航空会社)の場合
peachやJetstarなどのいわゆる格安航空会社を利用する際にも注意が必要です。
機内持ち込みのサイズはJAL、ANAなどに比べ、大きくは変わりません。
しかし航空会社によっては無料預け入れそのものがなく、預け入れする際には必ず料金を支払う必要があったり、無料預け入れはしているけどJALやANAに比べると重量の規定が少なかったりする場合があります。
せっかく格安料金でチケットを取ったのに規定超過料金を支払うのは本末転倒ですよね・・・
こちらも航空会社によって規定が変わってくるので、必ず確認してください!
キャリーケースのおすすめをご提案
ここまで飛行機を利用する際に参考にして欲しい、キャリーケースの大きさに関する注意点をご紹介しました。
次はそれを踏まえた上でどの大きさのキャリーケースを買えばいいのかをご紹介します!
国内3泊4日以上なら持ち込み可能サイズ(約35L)&ポケッタブルトートバッグ(18L)がおすすめ!
旅グッズを扱うブランド、MILESTOのポケッタブルボストンは畳んでコンパクトになるので場所を取らず、広げればお土産も入れられる大きさになる優れもの!
海外では日本程丁寧に荷物を取り扱ってくれないことが多いです。乱雑に扱われ、荷物に傷が付いたり、キャスターが壊れたりなんてことも・・・
そこでキャリーケースのサイズを小さめにして機内に持ち込むことで、上記のような預け入れの際の傷や故障を防止できます。また常に自分の近くに置くことにより荷物の持ち去りを防ぐことにもなります。
ポケッタブルはこちらの記事を参考にしてください
国内も海外も一台で乗り切りたい方
国内旅行用と海外旅行用で何台も購入するのは金銭的にキツイという方や、何台も保管する場所がないという方には60〜80L程のミドルサイズをオススメします。
この大きさでしたら国内3泊以上する場合や、海外旅行でも使用できるのでかなり万能です。
しかし、週末で短期間の旅行に行く場合はちょっと大袈裟な大きさで邪魔になったり、がっつり長期間海外に行く場合は、逆に容量が物足りなかったりする場合があるので注意してください。
海外に長期間行かれる方、頻繁に行かれる方にオススメしたい方法
海外に一週間以上行かれる方で100リットル以上(外寸158cm以上)のキャリーケースを探している方がいらっしゃいますが、よっぽど頻繁に海外に行かれる方や仕事の荷物をたくさん持って行かれる方以外には100リットル超級のキャリーケースはオススメしていません・・・
なぜなら上記で説明したように航空会社によっては超過料金がかかる可能性があるからです。
JALなど無料預け入れサイズが大きい航空会社しか使わないよ!という方ならいいと思いますが、コードシェア便を利用する場合などにやらかす可能性が高いですし・・・
コードシェア便とは
提携している航空会社が共同して運航する便のこと。
例えばJALで予約してジェットスターが運航する場合、チェックイン時間や機内サービスはジェットスターの規定になる。
手荷物の受託条件なども運行会社によって変わるので利用する航空会社に確認は必須。
以上の理由から、大抵の航空会社で無料預け入れ可能なサイズ(外寸3辺が合わせて157cm以下、100Lまでのキャリーケース)をオススメします。
それでもやっぱりそれ以上の大きさがいい!という方には上記のキャリーケース+機内持ち込み可能サイズ(40L前後)の2台持ちをオススメします!
この方法なら超過料金の心配をせずに飛行機に気持ちよく乗ることができますし、合わせて約140Lにもなるので荷物も十分に持っていけると思います。
そこでオススメするのが重ねて入れることができる入れ子タイプのキャリーケース!(入れ子とはマトリョーシカみたくすっぽり入る物のこと)
CRASH BAGGAGE(クラッシュバゲージ)
イタリア生まれの取り扱い非注意がコンセプトのキャリーケース。サイズ展開がS・M・Lの三種類あり、三つを一つにまとめることが可能。まるで何度もぶつけられたような表面が特徴で、旅先で付く傷なんて気にならない!
MILESTO
旅行グッズを数多く取り扱う国内ブランド、MILESTO。その中のハードキャリー キャビンサイズサイドストッパー付が入れ子のできるキャリーケース。
電車や新幹線時に便利なキャスターロック機能や、静音性が非常に高くスムーズな移動が可能なHINOMOTO製キャスターを使用しているので使い心地抜群です。
どちらも価格的には3〜4万円程で、保証や性能は非常にクオリティが高いのでオススメです!
特にクラッシュバゲージは取り扱っている店舗があまりない商品なので他の人と被りにくいのもポイントです!
以下に2個持ちのメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット
- 二個持ちのメリット超過料金の心配がない(コードシェア便は注意)
- 荷物を分散させるので最悪の事態(ロストバゲージ)の時ダメージを抑えられる
- 100L+40Lの場合、別の機会でも使える(100超サイズは国内で使いづらい)
デメリット
- 二個持ちのデメリット移動が大変
- キャリーケース代がかかる
- 重ねてしまえるタイプではない場合場所を取る
まとめ
大きさの選び方だけでここまで細く考えなきゃいけないのか・・・と思った方、大丈夫です。私も思っていますw
キャリーケースは使い捨てでとにかく安く買う!という方もいると思いますが、私の場合、キャリーケースは頻繁に購入するものではなく、一つの気に入ったものを長く大切に使うものと考えています。旅を共にする相棒ですからね!
本当にいいものを選んでもらいたいので今回は少し細かいところまで書かせていただきました。
文中何回も書きましたが、購入する前は機内持ち込みが可能なサイズか?無料預け入れ可能なサイズか?を必ず確認してください。また重量制限・荷物の個数も航空会社や搭乗クラスによって異なるのでこちらもチェック必須です!
ちなみに機内持ち込み可能サイズは一台あると非常に便利なので、長く使用できる質の良い物を購入することをオススメ致します!
海外によく行かれる方、もしくはこれからばんばん行こうと思っている方なら100L前後の海外専用キャリーケースを購入するのもいいと思います!しかし数年に一回くらいしか海外に行かない方などは正直非常に勿体無い・・・
そこまで大きいキャリーケースを買ってしまうと今度は国内旅行での使い道がないですからね!それなら60〜80Lのキャリーケースにして他の旅行でも使い回し出来た方が金銭的にも保管場所的にもいいと思います!
これからキャリーケースを購入検討の方は参考にしていただけると嬉しいです!